ドバイで初めての金購入体験!〜地政学リスクに備える投資法をレポート〜
皆さんこんにちは、アラフィフの海外在住主婦、フィフ子です。
今回は、ドバイで金を購入したのでレポートします!
金の魅力とは!?
まず、どうしてフィフ子が金の現物に興味を持ったかについて、お話ししますね。
金には長い歴史があり、古くから富と権力の象徴とされてきました。
紙幣に過ぎない通貨とは違い、金それ自体に価値が備わっているからです。
また、金は希少性が高く、産出量が限られている上に産出コストも高いため、価格が下がりにくいという特徴があります。
さらにインフレにも強く、経済が不安定な時期でも価値を保ち続けられます。
フィフ子が金を実際に購入したのは2024年3月末なのですが、ちょうど中東における戦争で、地政学的に不安定になりつつあった時期でした。
こうした不安定な世界情勢の中でこそ、伝統的な「安全資産」である金を買うべきでは、と考えたのです。金の値段が急騰するかも?という期待もありました。
(実際は、金の値段はその後下がってしまったのですが、相場が上がったり下がったりするのは承知済みですし、長期的にホールド予定なので全く問題ありません!)
さらに金は宝飾品など様々な用途があり、工業製品の原料としても需要が根強いのが魅力的です。
こうした点から、金は昔から多くの人に投資対象として根強く支持されています。
ドバイのゴールドスーク
円安で、どんどん価値を失う我が貯金を、今すぐ金に替えるべし!と鼻息荒く足を運んだのが、ドバイ最大の金の卸売市場「ゴールドスーク」です。この市場は金細工の店が軒を連ねる一大ショッピングエリアとなっています。
ドバイといえば、金の街として有名ですよね!「ゴールドスーク」は、中東一帯から買い付けに訪れる人々で常に賑わっています。
ゴールドスークは18世紀に創設された歴史ある市場で、世界有数の金の集積地と言われています。
細い路地に並ぶ金細工店は300店舗以上。店頭には金の装飾品から延べ棒、コイン、インゴットなどさまざまな金製品が並びます。
品揃えの多さに加え、卸売価格で金が購入できるのがゴールドスークの大きな魅力です。
まさに、初めての金の買い付けに最適な場所です!
金地金を選んだ理由
実は、今回私が購入したいと思ったのは、金のジュエリーやアクセサリーではなく、金地金(純金を保管しやすいように変形させた金の塊)です。
その理由は以下の3点です。
- 金地金はデザイン性がなく、金の純度を最大化できる
- 金地金は金相場とリンクしており、値上がり分が享受しやすい
- ジュエリーに加工した場合、加工コストが上乗せされてしまう
投資用途の場合、金の純度が高く、相場と連動する地金の方が有利だと言われています。
また、地金なら売買の手数料も安く済みます。
一方でジュエリーは主にファッション性が重視されるため、フィフ子の今回の目的である、投資対象としては地金より不利と判断しました。
準備するもの
金を買うための最低限必要なものは、現金と身分証明書の2点です。
観光でドバイに来ている人でも、パスポートと十分な現金さえあれば金を買うことができます!
金の価格はお店によって違うので、納得のいく価格を見つけるためにいくつかの店を見て回る必要があります。
フィフ子も、エミレーツIDと呼ばれる在留カードと、現金を用意し、いざ、はじめての金の購入の旅へ、出発!
ゴールドスークに到着
今回、私が買うことにしたお店は、ゴールドスーク内にある「Tareeq Al Amana Gold & Diamond 」さんです。
いくつかのお店を周った結果、プレミアムと手数料が一番安かったこのお店で購入することにしました!
このお店は金地金(きんじがね)に特化したお店なので、他のお店のようにたくさんの金のジュエリーが店頭に陳列されているわけではありません。
お店の壁には、リアルタイムの金の価格がわかる電光掲示板がかけられています。
まず、お店に入り、お店の人にどんな種類の金地金(きんじがね)を、何グラムほしいか伝えます。
すると、お店の人が、お店の奥から金地金(きんじがね)を持ってきて見せてくれる仕組みです。
ただし、ほしいタイプの金が在庫にないケースもあるので、事前に電話して確認してから来店した方が間違いなく買うことができます。
金地金の気になるお値段は?
フィフ子は、PAMPという種類の金地金(きんじがね)を200グラム分購入することにしました。
PAMPとは?
PAMP(Produits Artistiques Métaux Précieux)は、1977年に設立されたスイスの貴金属精錬企業です。
世界中で広く認知されており、特にその高品質な金地金で知られています。PAMPの製品は、その美しいデザインと高い精度で多くの投資家やコレクターに愛されています。
PAMPは、長年にわたり、高品質な金地金を提供してきたという実績があります。
そのため投資家からの信頼が厚く、市場での流通性も高いので、もし売りたくなれば、すぐに世界中の主要な市場で簡単に売買することが可能なことが、PAMPの大きなメリットです。
私が購入した金地金(きんじがね)はこちらです。
金は、金色のシンプルな箱に入れてくれます。
(リボンもついていましたが、写真を撮る前にとってしましました。)
箱をあけると、黒いベロアの巾着の中に、金が入っています。
金地金一つが、100グラムの重さで、純度は999.9、つまり99.99%の純度になります。
そしてこちら二つ分(200グラム)のお値段は、、、ディルハム建てで51,824ディルハム(約220万円)でした!
レシートがこちらになります。
この日の金の値段は、1オンス当たり2,177ドルという設定でした。 これにはプレミアムや手数料も含まれますので、純粋な金の価格ではありません。
まとめ
確かにかなりの高額な買い物になりましたが、金の買付け価格としては至って普通の相場だと思います。
しかもゴールドスークなら卸値で購入できるため、一般小売店よりもかなり割安で買えたと思います。
金の良いところは、通貨の価値がどれだけ下がっても、金そのものの価値は決してゼロにならないことですよね。
また、金を現物でもっておくのは、資産の分配という意味でも、より安全だと思います。
というわけで、フィフ子の初めての金のお買い物におつきあいいただき、ありがとうございました!
もしみなさんがドバイに遊びに来られた際に、金を買ってみようかな〜?と思った時の参考になれば、幸いです。